Edgar Winter Group『They Only Come Out at Night』は、どのように生まれたのか
Edgar Winterがソロ・アーティストとしての活動から、バンドを率いるロック・ミュージシャンへと方向転換した時期に生まれたアルバム
『They Only Come Out at Night (新しいタブで開く)』(1972年)は、Edgar Winterがソロ・アーティストとしての活動から、バンドを率いるロック・ミュージシャンへと方向転換した時期に生まれたアルバムです。
この作品を理解するうえで重要なのは、単に「ヒット曲を集めたアルバム」という見方ではなく、Edgar Winterが持っていたブルース、R&B、ジャズ、シンセサイザーへの関心を、Ronnie Montrose、Dan Hartman、Chuck Ruffらとのバンド演奏によって、より大衆的なロックへと結びつけた点です。
とりわけ「Frankenstein」と「Free Ride」が同じアルバムから生まれたことは、この作品の性格をよく表しています。前者はインストゥルメンタルを中心にした実験的なロック、後者は強力なリズムと覚えやすいメロディーを備えたポップなロックです。この両方を成立させた制作の経緯を、アルバム成立前から順に見ていきます。
1. 制作に至るまで——ソロ活動からバンドへ
Edgar Winter’s White Trashの経験
Edgar Winterは、兄のJohnny Winterと同じくテキサスのブルース・シーンを背景に持ちながら、ピアノ、サックス、オルガンなどを自在に操るマルチ・インストゥルメンタリストでした。
1970年代初頭には、ソロ名義の作品を発表した後、Edgar Winter’s White Trashというバンドを率いて活動します。ブルースやR&Bを土台にした、ホーン・セクションを含むパワフルな演奏が特徴でした。
しかし、この活動を経て次の段階に進む際、彼はバンドの編成と音楽性を変えることになります。
『They Only Come Out at Night』の制作に向けて集まった中心メンバーは次の4人です。
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- キーボード、サックス、ボーカル
- バンドの中心人物。ARP 2600 (新しいタブで開く)などのシンセサイザーを積極的に導入し、従来のギター中心のロックとは異なるサウンドを追求した。
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- ベース、ギター、ボーカル、ソングライティング
- メロディーとポップな楽曲構成をもたらした人物。「Free Ride」の作詞・作曲とリード・ボーカルを担当。
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- リード・ギター、12弦ギター
- Van Morrisonとの仕事などを経て参加。力強いギター・サウンドと、ハードロック的な推進力を加えた。
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- ドラム、パーカッション
- ダイナミックなドラミングでバンドの土台を支え、「Frankenstein」のような長尺の演奏曲を成立させるうえでも重要な存在だった。
この顔ぶれの特徴は、単に優秀な演奏家を集めたことではありません。Edgarの実験的な音楽性、Danのポップなソングライティング、Ronnieのギター、Chuckの強烈なドラミングという、異なる強みを一つのバンドにまとめたことです。出典 (新しいタブで開く)
Rick DerringerとBill Szymczykの参加
制作面では、プロデューサーのRick Derringerが重要な役割を果たします。
Derringerはギタリストとしても活動しており、EdgarとはWhite Trash時代から仕事をしていました。今回もプロデュースを担当し、さらにギターなどの演奏でも参加しています。
録音技術面では、後にEaglesの作品などで知られることになるBill Szymczyk (新しいタブで開く)がエンジニアとして参加しました。DerringerとSzymczykの組み合わせは、バンドの生々しい演奏と、レコードとしての明瞭なサウンドを両立させるうえで重要でした。
2. 1972年8〜9月、ニューヨークでの録音
録音は1972年8〜9月、ニューヨークのHit Factoryなどで行われ、アルバムは同年11月にリリースされました。
当時のレコーディングは、現在のように完成した楽曲を事前にすべて準備してから録音する方式だけではありません。スタジオで演奏を続けながら、曲の展開やアレンジを組み立てていくことも一般的でした。
このアルバムでは、その制作方法が特に「Frankenstein」に結びつきます。
一方、アルバム全体としては、EdgarとDan Hartmanによる楽曲制作を軸に、ラジオで流せる長さのロック・ナンバーを揃えるという方向性がありました。つまり、最初からアルバム全体を実験的な作品にする計画だったわけではありません。むしろ、比較的明快なロック・アルバムを制作していたところに、バンドのライブ演奏から生まれた異色の曲が加わったという経緯です。出典 (新しいタブで開く)
3. アルバムの制作方針——なぜDan Hartmanが重要だったのか
Edgar Winter自身の回想によれば、このアルバムを制作する際、彼は初めて明確に「商業的に大きな成功を収めるアルバム」を作ることを意識していました。
それまでの『Entrance』(1970年)や『Edgar Winter’s White Trash』(1971年)は、ジャズ、ブルース、R&Bなどの要素を大胆に取り入れた作品でした。音楽的には意欲的でしたが、彼はレコード会社から受けていた支援に応えるためにも、従来とは違うアプローチが必要だと考えたのです。
そのために必要だったのが、演奏力だけでなく、歌唱力、楽曲制作能力、ステージ上の存在感を兼ね備えたメンバーでした。
特にDan Hartmanの参加は決定的です。Edgarは数多くのデモテープを聴くなかでHartmanの才能に注目し、ニューヨークに呼び寄せました。二人が一緒に演奏したところ、短時間でバンドの将来像が見えたといいます。
アルバムの方向性を整理すると、次のようになります。
| 要素 | 主な役割 |
|---|---|
| Edgar Winter | シンセサイザー、鍵盤、複数の楽器による独創性 |
| Dan Hartman | キャッチーなメロディー、歌、ポップ・ロックの構成 |
| Ronnie Montrose | ハードロック的なギターの迫力 |
| Chuck Ruff | 強力なリズムとライブ感 |
| Rick Derringer | プロデュース、アレンジ面の判断、ギターなどの演奏 |
| Bill Szymczyk | 録音、音像づくり、編集作業 |
この編成によって、アルバムには「Free Ride」のようなラジオ向けの楽曲と、「Frankenstein」のような型破りなインストゥルメンタルが共存することになりました。
4. 「Free Ride」はヒットを狙って制作された
「Free Ride」はDan Hartmanが書き、リード・ボーカルも担当した楽曲です。
この曲は、Edgarが新しいバンドに期待していた方向性を端的に表しています。ギターのリフ、明快なメロディー、躍動的なリズム、コーラスの高揚感が一体となった、非常に完成度の高いポップ・ロックです。
Edgar自身も当初は、この曲がアルバムの代表的なヒットになると考えていました。彼が後年のインタビューで振り返っているように、Danとの共作をバンドの中核に据えることが、グループ結成の大きな狙いだったのです。
興味深いのは、レコード会社やバンドが期待していた曲と、実際に最初の大ヒットになった曲が異なったことです。
「Free Ride」は後にヒットしましたが、最初にバンドを大きく飛躍させたのは、当初アルバムに収録する予定すらなかった「Frankenstein」でした。
5. 「Frankenstein」はどのようにしてアルバムに入ったのか
ここがアルバム成立の経緯における、最も重要なエピソードです。
① 原型はJohnny Winterとのライブ演奏
「Frankenstein」のルーツは、1960年代後半にEdgarが兄Johnny Winterのステージに参加していた時期にさかのぼります。
当時の曲は「The Double-Drum Song」と呼ばれていました。Johnnyのバンドのドラマー、Red TurnerとEdgarが2台のドラムセットを使って演奏するための、ブルースを基盤にしたインストゥルメンタルでした。
この段階では、後に有名になるシンセサイザーのリフも、現在知られる完成形も存在していませんでした。
② ARP 2600との出会いが曲を変えた
1971年ごろ、Edgarはニューヨークの楽器店でARP 2600シンセサイザーに出会います。
彼が魅力を感じたのは、シンセサイザーを単なる既存楽器の代用品としてではなく、ギターのようにステージ上で弾きながら演奏できる、独立したリード楽器として使えることでした。
そこで、以前から演奏していた「The Double-Drum Song」のリフを新しいシンセサイザーで演奏することを思いつきます。
さらに、新しい音色を作るたびに、その音色を披露するためのセクションを追加していきました。こうして曲は次第に長くなり、最終的には15分を超えるライブのクライマックスへと発展したのです。
③ アルバムの録音時には、まだ収録予定がなかった
ここが重要です。
Edgarは、15分以上あるこの曲が通常のラジオ放送に向かないと考えていました。当時のアルバム制作では、ライブで演奏する曲とレコードに収録する曲を区別する意識もあり、この曲は完全に前者でした。
さらに、Edgarはアルバムの音楽的な方向性をDan Hartmanとの共作に置いていたため、インストゥルメンタルの「Frankenstein」は当初、アルバムの中心的な作品とは考えられていませんでした。
④ Rick Derringerの提案で収録が決まる
アルバムの制作がほぼ終わった段階で、Rick Derringerが、スタジオに残っていた長尺の演奏テープを編集してアルバムに収録できないかと提案します。
エンジニアのBill Szymczykもこのアイデアを支持しました。
レコード会社側には、ボーカル主体のポップ・ロック・アルバムに、異質な長尺インストゥルメンタルを加えることへの懸念がありました。しかし、Derringerたちは収録を進めることにしたのです。
⑤ 長尺のジャムを、編集によって一つの作品に変える
録音では、長い演奏を複数テイクにわたって収録しました。その後、各テイクの優れた部分を選び、アナログのマルチトラック・テープを物理的に切断してつなぎ直すという編集作業が行われます。
当初は10分以上あった曲を、セクションごとの特徴を保ちながら短縮し、さらにステレオ・ミックスの段階でも編集を重ねて、アルバム収録版の約4分45秒にまとめました。
曲名が決まったのも、この作業の最中です。
テープを巻き戻している様子を見ていたドラマーのChuck Ruffが、「まるでフランケンシュタインみたいだ」と口にしました。複数の異なる演奏パーツをつなぎ合わせて一つの作品にする作業が、怪物を組み立てる行為に重なったわけです。
Edgarもこの名前がぴったりだと感じ、曲のタイトルとして採用しました。
6. 発売後、予想外の成功を収める
アルバムは1972年11月に発売されましたが、最初から大ヒットしたわけではありません。
Dan Hartmanは後年の回想で、メンバーがメイクを施したジャケットが当時のグラム・ロックのイメージと重なり、購入者や流通側から敬遠されたことも、初動の不振につながったと語っています。出典 (新しいタブで開く)
しかし、やがて状況が変わります。
1972年末〜1973年初頭:「Frankenstein」
当初はシングルのB面などとして扱われたものの、FMラジオで注目され、やがてAMラジオにも広がりました。1973年には全米シングルチャート1位を獲得します。
1973年:「Free Ride」
当初バンドが本命と考えていた曲も、後にシングルとして成功。アルバムのポップ・ロックとしての魅力を広く伝えました。
アルバム自体も全米アルバムチャートで最高3位を記録し、最終的には大きな商業的成功を収めました。
7. このアルバムの制作史から見えてくるもの
『They Only Come Out at Night』の面白さは、最初から緻密に設計されたコンセプト・アルバムではないことです。
制作の出発点には、Edgar Winterのキャリアを商業的に発展させたいという明確な意図がありました。そのためにDan Hartmanを中心とするソングライティング体制を整え、よりコンパクトで親しみやすいロック・ナンバーを作っていきました。
ところが、アルバムの最後に加わった「Frankenstein」は、その計画から外れた存在でした。ライブで育った長尺の曲、シンセサイザーという新しい楽器への好奇心、プロデューサーの大胆な提案、そしてアナログ編集の技術が結びついた結果、唯一無二の作品が誕生したのです。
つまり、このアルバムは二つの制作思想が同居しています。
- 楽曲制作の面では、Dan Hartmanとの共作を中心にした、商業性の高いアメリカン・ロック。
- 演奏と録音の面では、ライブ・ジャムとスタジオ編集から生まれる、実験的で予測不能なロック。
そして、この二つが衝突せず、一枚のアルバムの中で共存できたことこそが、作品の成功につながったと考えられます。
「Frankenstein」は、最初からヒットを狙って作られた曲ではありません。むしろ、当初はアルバムに入れる予定すらなかった曲が、バンドの創造性とスタジオでの偶然によって、彼らを代表する最大のヒットへと変わったのです。
8. 全10曲の解説
1972年11月発売のオリジナル・アルバムを対象に、A面・B面の順番で解説します。
最初に押さえておきたいのは、全10曲のすべてに詳しいスタジオ秘話が記録されているわけではないという点です。「Frankenstein」には録音エンジニアやプロデューサーの詳細な証言が残っていますが、ほかの曲については作曲者、参加ミュージシャン、楽曲の特徴から確認できる範囲が中心です。確認できる事実と、音楽的な分析は分けて記述します。
アルバムはニューヨークのHit Factoryなどで1972年8〜9月に録音され、Rick Derringerがプロデュース、Bill Szymczykが録音面を担当しました。全10曲中6曲にDan Hartmanが作曲者として関わっており、彼の存在が作品の方向性を決めています。
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A面
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1. Hangin’ Around
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Credits:
- 作曲:Edgar Winter、Dan Hartman
- リード・ボーカル:Dan Hartman
- 制作:Rick Derringer
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アルバムの冒頭を飾る、軽快なロック・ナンバーです。
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Edgar WinterとDan Hartmanの共作という、新しいグループの基本的な制作体制を示しています。Edgarの名前を冠したグループでありながら、冒頭からDanのボーカルを前面に出しているのが特徴です。
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これは単に歌い手を交代させたということではありません。Edgar一人の個性に依存するのではなく、複数のメンバーが楽曲ごとに異なる役割を担うバンドを作ろうとしていたことがうかがえます。
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Danのボーカルとバンドの演奏が自然に一体化している点。アルバムの音楽的な入口として、親しみやすさを優先した構成です。
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アルバムの先頭に配置されたことで、シンセサイザーの実験性を強調するよりも、まずバンドの歌と演奏を聴かせるという役割を担っています。
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2. When It Comes
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Credits:
- 作曲:Edgar Winter、Dan Hartman
- 制作:Rick Derringer
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「Hangin’ Around」に続く、EdgarとDanの共作曲です。
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単にロック・バンドとしての勢いを押し出すだけでなく、鍵盤や複数の楽器を組み合わせたアレンジが聴きどころになります。
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公式の配信クレジットでは、Edgarの担当楽器としてボーカル、マリンバ、ハープ、ピアノ、サックス、オルガンなどが記載されています。Danもアコースティック・ギター、ベース、エレクトリック・ギター、ボーカルなどで参加しています。
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こうしたクレジットからわかるのは、二人の共作が単にメロディーを共同で書く作業にとどまらず、演奏面でも多くの音色を持ち込める体制だったということです。
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ギター・バンドの演奏に、Edgarの鍵盤・管楽器の感覚がどのように混ざっているか。
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この曲では、単にロック・バンドとしての勢いを押し出すだけでなく、鍵盤や複数の楽器を組み合わせたアレンジが聴きどころになります。
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公式の配信クレジットでは、Edgarの担当楽器としてボーカル、マリンバ、ハープ、ピアノ、サックス、オルガンなどが記載されています。Danもアコースティック・ギター、ベース、エレクトリック・ギター、ボーカルなどで参加しています。
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こうしたクレジットからわかるのは、二人の共作が単にメロディーを共同で書く作業にとどまらず、演奏面でも多くの音色を持ち込める体制だったということです。
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アルバム全体では複数の鍵盤楽器や管楽器をギター、ベース、ドラムと組み合わせており、通常のギター・ロックよりも幅広い音色を作り出せることが、このグループの特徴になっています。
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3. Alta Mira
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Credits:
- 作曲:Edgar Winter、Dan Hartman
- 特徴的な楽器:マリンバ
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「Alta Mira」は、アルバムの中でもEdgarのマルチ・インストゥルメンタリストとしての個性を理解するうえで興味深い曲です。
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曲名はほかの楽曲よりも抽象的で、歌詞やタイトルからロック・ソングとしての主題を直接読み取るタイプではありません。
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特筆すべきなのは、Edgarがマリンバを演奏していることです。これはアルバムの正式な演奏クレジットで確認できます。
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マリンバの木質的な打音は、ギターやピアノとは異なるアタックと余韻を持ちます。そのため、この曲ではロックのリズム・セクションに別種の音色を持ち込むことが、アレンジ上の重要な要素になっています。
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マリンバの音色とロックのリズム・セクションの組み合わせ。Edgarが一般的なキーボード奏者にとどまらないことを示す一曲です。
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Edgarが複数の楽器を担当できることは、単なる演奏技術の誇示ではなく、曲ごとに異なる音色を選び、アルバム全体のサウンドに変化をつけるための手段でもありました。
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4. Free Ride
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Credits:
- 作曲:Dan Hartman
- リード・ボーカル:Dan Hartman
- ギター:Dan Hartman、Ronnie Montroseほか
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「Free Ride」は、このアルバムの制作意図を象徴する楽曲です。Dan Hartmanがグループに加入する前に書いていた曲で、彼のソングライターとしての能力を生かすための重要なレパートリーとなりました。
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Edgarは新しいグループを作る際、演奏能力だけでなく、優れた楽曲を書けるメンバーを求めていました。Danがすでに持っていた「Free Ride」は、その条件に合致する楽曲だったのです。
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ギターの印象的な導入部から、ボーカル、コーラス、ギター・ソロへと進む構成が明快であることです。複雑な展開を必要とせず、最初の数秒で曲の性格を伝えられる点は、シングル向きの強みといえます。
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ギターの録音に関するエピソード
- 冒頭の特徴的なギター・コードを弾いているのはDan Hartmanです。Edgar Winterは後年、Dan独特のフィールをほかの人がそのまま再現するのは難しいと評価しています。
- さらに、曲中のギター・ソロでは、Ronnie Montroseが2つのソロ・パートを同時に演奏し、Eric Claptonを思わせる効果を狙ったとされています。
- ギターを単に左右に重ねて厚みを増すだけでなく、複数のフレーズを組み合わせて一つのソロのように聴かせるという、アレンジ上の工夫を示しています。
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商業的な結果
- 「Free Ride」はEdgarがアルバムの最初のシングルとして選んだ曲でした。しかし、当初は期待したほどの成功を収めませんでした。その後、「Frankenstein」が全米シングルチャート1位になると、アルバムへの注目が高まり、「Free Ride」もヒットへとつながっていきます。
- つまり、バンドが本命として送り出した楽曲よりも、実験的なインストゥルメンタルが先に大ヒットしたという、アルバム全体の歴史を象徴する曲でもあります。
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5. Undercover Man
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Credits:
- 作曲:Edgar Winter / 制作:Rick Derringer
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A面の前半ではEdgarとDanの共作が続き、「Free Ride」ではDanのソングライティングが際立ちます。それに対して、この曲はEdgar自身の作曲能力を前面に出す位置にあります。
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この配置は、アルバムがDanの楽曲を中心に組み立てられている一方で、Edgar自身の音楽的な個性も保持しようとしていたことを示しています。
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A面の締めくくりとして、Dan Hartman中心のポップ・ロックからEdgar自身の作曲世界へと視点を戻す曲です。
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Edgarは鍵盤楽器だけでなくサックスなども扱うマルチ・インストゥルメンタリストです。彼の作品では、ブルースやジャズの語法とロックの構成を組み合わせることが重要な特徴になっています。
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B面
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6. Round & Round
- Credits:
- 作曲:Edgar Winter
- 制作:Rick Derringer
- アルバムのB面冒頭に置かれたこの曲は、A面の最後に続いて、Edgarの作曲家としての側面を強調する構成になっています。
- アルバム全体を通して見ると、EdgarとDanの共作曲、Dan単独の曲、Edgar単独の曲が混在しています。この構成により、バンドは一人のソングライターの作品を演奏する集団ではなく、複数の音楽的な発想を持つメンバーの集合体として機能しています。
- Credits:
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7. Rock ‘n’ Roll Boogie Woogie Blues
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Credits:
- 作曲:Edgar Winter、Barbara Winter、Ronnie Montrose
- 制作:Rick Derringer
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この曲は、アルバムの中でも作曲者の組み合わせが特徴的です。Edgarに加え、Barbara WinterとRonnie Montroseがクレジットされています。
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タイトルが示すとおり、ロックンロール、ブギウギ、ブルースという、アメリカのポピュラー音楽を形成してきた複数の伝統を明示的に掲げています。
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Edgarの音楽的な出発点を考えると、これは重要な曲です。彼はブルースを基礎にしながら、ジャズ、R&B、ロック、電子楽器を積極的に取り入れてきました。この曲では、そうした幅広い音楽的背景のうち、より直接的なロックンロールとブルースの側面が表題に表れています。
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Ronnie Montroseの参加
- Montroseが作曲者に名を連ねている点も注目に値します。
- Montroseはギタリストとしてグループに参加しましたが、当時は自分を典型的なハードロック・ギタリストだとは考えていなかったと回想しています。Edgarが彼にロック色の強い演奏を求めたことで、Montrose自身もその方向へ踏み込んでいったのです。
- したがって、この曲は、EdgarがMontroseのギター演奏だけでなく、作曲面の能力もグループに取り込んでいたことを示しています。
- アルバムの他の曲よりも、ブルースやブギウギというルーツ・ミュージックとのつながりを意識して聴くと、Edgarの音楽的な出自が見えやすくなります。
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8. Autumn
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Credits:
- 作曲:Dan Hartman
- リード・ボーカル:Dan Hartman
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「Autumn」は、Dan Hartmanのソングライターとしての別の側面を示す曲です。
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「Free Ride」のようなギター主導のロック・ナンバーとは異なり、タイトルからも連想されるように、より穏やかな雰囲気を持つ楽曲です。
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Danはこのアルバムで、ハードなロック・ナンバーだけでなく、メロディーと歌を中心にした楽曲も提供しています。この幅の広さが、アルバムを単調なハードロック作品にしない要因になっています。
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地域ラジオでの反応
- Dan Hartmanの経歴に関する資料では、「Autumn」はニューイングランド地方のラジオで一定の反響を得た曲として紹介されています。全国規模の大ヒットには至らなかったものの、アルバムの中の一曲が地域的に支持された事例です。
- これは、アルバムの成功を「Frankenstein」と「Free Ride」の2曲だけで説明できないことを示しています。収録曲それぞれが、異なる聴き手に届く可能性を持っていました。
- Danの歌とメロディーを中心に聴くことで、彼が後年にソロ・アーティストとして成功することになるソングライティングの資質を感じ取れる点です。
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9. We All Had a Real Good Time
- Credits:
- 作曲:Edgar Winter、Dan Hartman
- ドラム:Johnny Badanjek
- ベース:Randy Jo Hobbs
- この曲は、アルバム制作の初期段階におけるバンド編成を知るうえで重要です。
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録音時のメンバー構成
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「We All Had a Real Good Time」と「Free Ride」では、ドラムにJohnny Badanjek、ベースにRandy Jo Hobbsが参加しています。つまり、完成したアルバムで中心となる4人組の編成とは異なる演奏者が録音に加わっていたのです。
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Edgar Winterは当初、5人編成での活動も試みました。しかし、ステージ上で各メンバーの個性を観客に伝えるには4人の方がよいと判断し、Hobbsが離れ、Dan Hartmanがベースを担当する形に移行しました。
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この曲が示すもの
- この曲はEdgarとDanの共作であり、バンドが共同で曲を作り、演奏する方向性を示しています。
- また、完成したアルバムのメンバーだけで全曲を録音したわけではないことからも、制作過程が最初から固定された編成で進んだわけではないことがわかります。
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バンド結成期の過渡的な編成を反映した曲として、後に定着する4人組のサウンドと比較してみると興味深いでしょう。
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- Credits:
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10. Frankenstein
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Credits:
- 作曲:Edgar Winter
- プロデューサー:Rick Derringer
- 録音技術:Bill Szymczyk
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アルバムの制作史で、最も詳しいエピソードが残されているのが「Frankenstein」です。この曲については、録音エンジニアのBill SzymczykやプロデューサーのRick Derringerが、使用機材、録音方法、テープ編集の過程まで具体的に証言しています。
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① 原型は「The Double-Drum Song」
- 曲の原型は、Edgarが兄Johnny Winterのバンドに参加していた1960年代後半にさかのぼります。
- 当時は「The Double-Drum Song」と呼ばれ、JohnnyのドラマーRed TurnerとEdgarが2台のドラムセットを使って演奏するインストゥルメンタルでした。
- Edgarはこの曲をライブで繰り返し演奏していましたが、最初からレコードにするために作ったわけではありませんでした。
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② ARP 2600が楽曲の構造を変えた
- 1971年、Edgarはニューヨークの楽器店Manny’s MusicでARP 2600シンセサイザーに出会います。
- それまでのキーボードには、ピアノの音を大音量のギターやドラムに埋もれずに届ける難しさがありました。一方、ARP 2600は本体から離れた場所でも演奏しやすく、Edgarはギターのようにステージ上で動きながら弾くことを考えました。
- 彼は既存の「Double-Drum Song」のリフをシンセサイザーで演奏し、さらに新しい音色を試すたびに、それを生かす新しいセクションを追加していきました。
- その結果、曲は15分を超えるライブの定番へと成長します。
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③ スタジオでは実際にライブ演奏を録音した
- 1972年のアルバム制作時、Edgarはこの曲を録音するつもりがありませんでした。彼にとってはライブで演奏するための曲だったからです。
- しかし、Rick DerringerとBill Szymczykは、ライブでの反応を知っており、レコードとして完成させる価値があると考えていました。レコード会社側からは、歌のあるポップ・ロック中心のアルバムに、この異色のインストゥルメンタルは合わないのではないかという懸念も出ましたが、二人は録音を進めます。
- スタジオでは、バンドが一緒に演奏する形で、11〜15分ほどの長いテイクを少なくとも3回録音しました。
- 演奏は単純な後付けのシンセサイザー・パートではありません。Edgarはステージ上での演奏と同様にARP 2600を操作し、Chuck RuffのドラムとRonnie Montroseのギターを含むバンド全体で曲を作り上げていきました。
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④ シンセサイザーの音色そのものが曲の構成要素だった
- この録音の特徴は、ARP 2600を単にリード・メロディーを弾くための楽器として使っていないことです。
- Edgarは曲のセクションごとに音色を変えており、主旋律やベース・ラインには「Frank Solo」と呼ばれる音色を使いました。6/8拍子のセクションでは「Acid Bath」と名付けた音色を使用し、さらにフィルターのレゾナンスと内部クロックを操作することで、独特のパルス感を生み出しました。
- Szymczykは、シンセサイザーの音を左右に広げるため、The Cubeという装置を使って片側に処理音を加えました。こうして、当時としては印象的なステレオ効果が生まれています。
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⑤ アナログ・テープを切り貼りして完成させた
- 最初に録音したテイクは、アルバムに収録するには長すぎました。
- そこで、各テイクの優れた部分を選び、2インチのマルチトラック・テープを物理的に切断してつなぎ直しました。編集後の長さは当初7分ほどになりましたが、それでもラジオ向けの曲としては長すぎます。
- 最終的には、ステレオ・ミックスを作った後にも編集を重ね、各セクションの個性を残しながら約4分45秒に短縮しました。
- 現代のデジタル・オーディオ・ワークステーションであれば、画面上で波形を移動させるだけで済む作業ですが、当時は実際のテープを切断する必要がありました。編集箇所を間違えれば、テープを元に戻してやり直さなければなりません。
- この作業についてEdgarは、長く、骨の折れる、苦痛を伴うようなプロセスだったと回想しています。
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⑥ Chuck Ruffの一言で「Frankenstein」になった
- 編集が終わり、テープを巻き戻しているとき、ドラマーのChuck Ruffが、テープの切り貼りを眺めながら「まるでフランケンシュタインみたいだ」と口にしました。
- 異なる演奏の断片をつなぎ合わせて、一つの作品を作り上げる。まさに怪物を組み立てるような作業だったわけです。
- Edgarは最初、怪物という言葉に否定的な意味がないか考えましたが、やがてこの名前が曲にぴったりだと感じ、採用しました。出典 (新しいタブで開く)
- その後、ラジオ局側でも放送時間に合わせて短縮編集したバージョンが作られるようになり、最終的にはシングル用のさらに短い編集版も制作されました。
- 「Frankenstein」は、演奏、シンセサイザーの実験、録音、編集という複数の創造的な工程が結びついた作品だったのです。
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全10曲を通して見える制作上の特徴
| 曲 | 作曲者 | 制作史で注目すべき点 |
|---|---|---|
| Hangin’ Around | Edgar Winter、Dan Hartman | 新グループの共作体制を示す冒頭曲 |
| When It Comes | Edgar Winter、Dan Hartman | 複数の楽器を活用したアレンジ |
| Alta Mira | Edgar Winter、Dan Hartman | マリンバを取り入れた音色設計 |
| Free Ride | Dan Hartman | グループ加入前の楽曲。特徴的なギター導入部 |
| Undercover Man | Edgar Winter | Edgar単独作曲による楽曲 |
| Round & Round | Edgar Winter | Edgarの作曲面を示すB面冒頭曲 |
| Rock ‘n’ Roll Boogie Woogie Blues | Edgar Winter、Barbara Winter、Ronnie Montrose | ブルース、ブギウギ、ロックンロールの融合 |
| Autumn | Dan Hartman | 地域ラジオでも反響を得たメロディー主体の曲 |
| We All Had a Real Good Time | Edgar Winter、Dan Hartman | 結成初期の編成で録音された曲 |
| Frankenstein | Edgar Winter | ライブ・ジャム、ARP 2600、アナログ編集から生まれた異色作 |
作曲者と録音クレジットについては、アルバムのトラックリストと演奏者資料を参照しています。
9. まとめ
『They Only Come Out at Night』の制作史を振り返ると、アルバムの成功は、最初から一貫したコンセプトに従って作られたことによるものではありません。
むしろ、商業的な成功を目指した楽曲制作と、スタジオでの実験的な試みが同居したことが重要です。
Dan Hartmanの「Free Ride」は、グループが目指したポップ・ロックの方向性を明確に示していました。一方、「Frankenstein」は、もともとアルバムに収録する予定がなかったライブのインストゥルメンタルを、Rick DerringerとBill Szymczykが録音・編集によって完成させたものです。
この2曲の対照は、アルバム全体の性格を象徴しています。ソングライターの才能を生かした明快なロックと、演奏家が新しい機材を試す中で生まれた実験的なロック。その両方が一枚のアルバムに収録され、結果としてバンド最大の成功につながりました。
なお、全10曲のうち「Frankenstein」以外については、詳細な録音日誌や個々のテイクに関する証言が十分に公開されていません。
参考資料:Edgar Winter本人の回想を含む Best Classic Bandsの記事 (新しいタブで開く)、録音技術を詳しく検証した Mixの「Classic Tracks: The Edgar Winter Group’s Frankenstein」 (新しいタブで開く)、および VintageRock.comのインタビュー (新しいタブで開く)。